海外の大学、移民局、役所、企業に書類を提出するとき、
「翻訳証明書を付けてください」
「アポスティーユを取得してください」
と案内され、困惑した経験がある方は多いのではないでしょうか。
日本国内の手続きでは聞き慣れない言葉ばかりで、
「そもそも翻訳証明ってなに?」
「アポスティーユってどうやって取るの?」
「公証とアポスティーユは何が違うの?」
と疑問が次々と湧いてくると思います。
本記事では、海外提出でよく求められる 翻訳証明書・公証(Notarization)・アポスティーユ(Apostille)・領事認証 の意味と取得方法を、初めての方でも理解できるように丁寧に解説します。
行政書士として翻訳業務や海外提出手続きを多数扱ってきた経験を踏まえて、実務上の注意点や依頼先選びのポイントもまとめています。
1. なぜ海外提出では「認証」が必要なのか?
海外の役所や大学、企業は、日本語で書かれた書類をそのまま読むことができません。
そのため、提出された文書が 「正しい原本に基づく確かな書類であるか」 を確認する必要があります。
● 日本語の原本は読めない
戸籍謄本、住民票、成績証明書、登記事項証明書、預金通帳など、日本語のままでは内容を理解できません。
● 翻訳文が正確かどうか判断できない
翻訳者が誰なのかが分からない場合、内容を勝手に書き換えている可能性を排除できません。
● 国際的な行政手続きでは「真正性」が最重要
その書類が本物であるか、公的に認められた翻訳かを確認するために、各種「認証」が必要になります。
この“信頼性の確保”こそ、翻訳証明や公証、アポスティーユが求められる理由です。
2. 翻訳証明書(Certificate of Translation)とは?
翻訳証明書は、
「この翻訳文は原本に基づき、正確に翻訳されています」
ということを翻訳者が証明する文書です。
● 翻訳証明書に記載される内容
- 翻訳者名
- 翻訳者の署名
- 翻訳者の連絡先
- 翻訳日
- 原本から翻訳した旨の声明(Declaration)
- 原本の種類・発行日・ページ数の記載
翻訳証明書自体は公的機関が発行するものではなく、翻訳者が作成しますが、
提出先にとっては 翻訳の正確性を保証する重要な資料 となります。
● なぜ翻訳証明書が必要なのか
- 翻訳者の身元が明確になる
- 本人翻訳では信用されない
- 官公署や移民局は“第三者による証明”を重視
- 文書の信頼性が大幅に向上する
特にビザ申請、大学への出願、海外企業との契約ではほぼ必須です。
● 誰が翻訳証明書を出せるのか?
- 行政書士
- 翻訳会社
- プロ翻訳者
などが発行可能です。
行政書士名義の翻訳証明は信頼度が高く、審査通過率の向上にもつながるため、近年依頼が急増しています。
3. 公証(Notarization)とは?翻訳者本人の署名を国家が証明する制度
公証とは、翻訳文の内容を保証するものではなく、
「翻訳した本人の署名が真正なものかどうか」
を公証人が確認・認証する手続きです。
● 公証で認証されるポイント
- 翻訳者本人の署名
- 翻訳者が自ら翻訳したこと
- 翻訳者の身元確認
これにより、提出先は「信頼できる翻訳者が翻訳した」という判断ができるようになります。
● 公証が必要になるケース
- 海外の官公署が Notary 認証付き翻訳を求める場合
- 国際結婚・婚姻手続き
- 海外企業の法務書類
- 海外での裁判関連手続き
- 一部の永住申請・投資ビザ申請
● 公証の流れ
- 翻訳文と翻訳証明書を作成
- 翻訳者が公証役場へ行き、本人確認を受ける
- 公証人が署名を認証(Notarization)
- 公証済み翻訳として提出可能になる
● 注意点
- 公証は翻訳の「正確性」を証明するわけではない
- 翻訳者本人が公証役場に出向く必要がある(原則)
4. アポスティーユ(Apostille)とは?国際的な公文書認証制度
アポスティーユとは、
ハーグ条約加盟国同士で公文書を提出する際の国際認証制度
です。
外務省または法務局でワンステップの認証が受けられ、海外の機関がその書類を受理してくれるようになります。
● アポスティーユの役割
- 公文書が真正であることを証明
- 公証の正当性を証明
- 海外での再認証を不要にする(加盟国間のみ)
● アポスティーユが必要な書類
- 戸籍謄本・住民票
- 登記事項証明書
- 在学証明書・卒業証明書
- 公証済みの翻訳文
- 各種証明書類
提出先がハーグ条約加盟国であれば、アポスティーユ取得が最短ルートとなります。
● アポスティーユ取得の流れ
- 必要に応じて公証を受ける
- 公証済み文書を外務省または法務局へ提出
- アポスティーユ証明が付与される
- 海外の提出先へ提出可能になる
5. ハーグ非加盟国では「領事認証」が必要になる
アポスティーユは便利な制度ですが、あくまで加盟国間の取り決めです。
日本の書類を非加盟国へ提出する場合、
「領事認証(Consular Legalization)」
という別の手続きが必要になります。
● 主な非加盟国
- 中国
- UAE
- カタール
- ベトナム
- カンボジア など
● 領事認証の流れ
- 公証人の認証
- 外務省での認証
- 提出国の大使館・領事館での認証
3段階も必要になるため、非常に手間がかかります。
6. どんな時にどの認証が必要?よくあるパターン別に解説
● 翻訳証明書だけでOK
- 語学学校の出願
- 短期留学や夏季研修
- 軽微な提出書類(身分証明など)
● 公証まで必要
- 国際結婚
- 海外企業との契約
- 移民局の高度な審査
- 裁判書類の提出
● アポスティーユが必要
- ハーグ条約加盟国へ公文書を提出する場合
(例:欧米諸国、韓国、インド、オーストラリアなど)
● 領事認証が必要
- 提出先が非加盟国
(例:中国、UAEなど)
7. 認証手続きは自分でやるととても大変
認証手続きは非常に複雑です。
- どの国がアポスティーユ加盟国かわからない
- 公証が必要かどうか判断できない
- 外務省や大使館は予約制で、行き間違えると再申請
- 書類不備で手続きがやり直し
- 手続きのルールが国ごと・年ごとに変わる
これらをすべて自分で調べて準備するのは、かなりの負担になります。
8. 行政書士へ依頼すれば「翻訳から認証までワンストップ」で対応可能
行政書士事務所なら、
翻訳 → 翻訳証明書 → 公証 → アポスティーユ(または領事認証)
まで一貫対応が可能です。
● 行政書士に依頼するメリット
- 国家資格者による翻訳証明で高い信頼性
- 守秘義務により情報管理が安心
- 公証・アポスティーユの流れを熟知
- 提出先ごとの要件に合った書類を作成
- 書類不備・手続き遅延を防げる
- ワンストップで手続き可能なので依頼者の負担が軽い
海外提出書類は誤りが一つあるだけで審査遅延や不受理の原因になります。
専門家に任せることで、初めての方でも安心して準備を進められます。
9. まとめ:認証は“海外提出に必須の安全装置”
- 翻訳証明書:翻訳の正確性を証明
- 公証:翻訳者の署名の真正性を認証
- アポスティーユ:国際的に公文書を証明
- 領事認証:非加盟国で必要となる手続き
認証の種類と必要性を理解することで、海外提出がスムーズになります。
行政書士事務所なら、翻訳から認証取得まで一貫したサポートが可能です。
迷った時は専門家に相談し、書類不備によるトラブルを防ぎましょう。
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代表挨拶

行政書士藤原七海事務所の藤原です。
当事務所では証明書翻訳に力をいれております。
証明書翻訳に何かお困りごとがある方はお気軽にご相談ください。
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